猫ひろしがオリンピックのマラソン出場に至った経緯は?
2017/03/19
☆カンボジア国籍してまでフルマラソンに挑む姿勢は桁外れ
リオデジャネイロオリンピックももうすぐ終わりになりますが、最後の陸上の花である男子マラソンが最終日に行われます。
日本からは、北島寿典選手、佐々木悟選手、石川末廣選手らが出場します。
特に北島選手は、今年のびわ湖毎日マラソンでは、後半のものすごい追い込みで2時間09分16秒という記録を出し2位になり代表に選ばれました。
佐々木選手は昨年末の福岡国際マラソンで2時間08分56秒の記録を出しています。
石川選手は2時間09分10秒の記録を持っています。
そういう中で同じ日本人ながらカンボジアから参加することになった猫ひろしさんにも注目が集まっています。
彼の自己ベスト記録は、2015年の東京マラソンで出した2時間27分48秒です。
今年2016年の東京マラソンでも2時間32分12秒で走っています。
これは凄いです。
一般人がちょっと努力したくらいでは出せない記録ですね。
ちなみに彼の初マラソンは、2008年の東京マラソンで、時間は3時間48分57秒だったそうです。
ですからそのあと相当な練習を積んだということですね。
猫ひろしさんは今月39歳になりましたから、その諦めない姿勢にも感心します。
☆何故カンボジアから出場が認められたのか?
猫ひろしさんは、1977年8月8日の生まれで千葉県市原市の出身です。
身長は147cmだそうですから、とても小柄ですよね。
高校時代は卓球部だったそうですが、その頃からお笑い芸人を志していたそうですからマラソン経験はなかったということですね。
マラソンに取り組む切っ掛けはバラエティ番組で始めたことだそうです。
そして2008年の東京マラソンを皮切りに、もう20回近くマラソン大会に出場しているようです。
マラソンが本当に好きなんでしょうね。
そして今度のオリンピック出場になった最初の切っ掛けが、2009年にホリエモンのインタネット番組で企画された《猫ひろし再生計画》で、たぶん冗談で提案されたのだと思いますが、国籍を変えてオリンピックに出るということだったそうです。
人生は何が切っ掛けで変わるかわからないですね。
だから人生は面白いのだと思います。
本人もカンボジアからならオリンピックに出れるかも知れないと、その気になったそうです。
そして所属事務所関係の人達も盛り上がり、カンボジア関係者に話したようです。
するとカンボジアの観光相や五輪委員会も、『観光振興やスポーツの活性化になる。』ということで後押ししてくれたそうです。
カンボジアという国も面白いですね。
普通なら自国の人間の選手強化に力を入れると思いますが、他国の人間に期待するなんて、なんとおおらかなんでしょう。
そして2010年にカンボジアで行われたハーフマラソンで3位になったことで評価され、カンボジア政府から国籍変更してのオリンピック参加を打診されたそうです。
2012年には、別府大分毎日マラソンで、2時間30分26秒を出して北京オリンピックの参加標準記録をクリアしたそうです。
最初のマラソンから1時間以上も短縮するなんて、やはり並大抵ではありませんね。
猫ひろし選手は2008年からあの谷川真理選手も育てた中島進コーチから指導を受けているそうですから本格的な練習をしているようです。
だからここまで記録が伸びたのでしょうね。
中島コーチの厳しい指導メニューにもちゃんとこなしたそうです。
今回のリオ五輪代表選考会では参加標準記録を突破できなかったにも関わらず出場できたのは、陸上で参加標準記録を突破した選手が1人もいない国は、男女1人ずつがいずれかの種目に出場できるという特例によるそうです。
リオ五輪での出場選手名は、Kuniaki Takizaki(瀧﨑 邦明)だそうです。
今回のオリンピックもギャグではなく真面目に走る姿を温かく見守りたいと思います。