大谷祥平の目標達成シートが素晴らしい メンタル強化にも役立つ
2018/05/07
投手とバッター(野手)の二刀流を貫く大谷祥平選手が、
アメリカ大リーグでも大活躍していますね。
べーブルース以来と騒がれていますが、あの当時とは野球技術も進歩しており、
二刀流は難しいという意見が大半です。
それらの声を押し切って二刀流を貫く大谷翔平選手は、精神面でも
しっかりしたものを持ってるのではないでしょうか。
大谷祥平選手は高校1年生の時に、目標達成シートというのを作っていました。
これがまた良く書かれており、精神面での強さが現在の土台になっているのではないかと感じました。
☆大谷翔平が花巻東高校1年生の時に作った目標達成シートとは
この目標達成シートは、高校時代の佐々木監督から教わったそうです。
監督にも恵まれたということですね。
大谷祥平が立てた目標とは何だったでしょうか?
それは、
『ドラフトで8球団から1位指名を受ける』
という壮大な目標でした。
その目標に向かって何をすべきかを考えたのが、次の8個の要素です。
1.体づくり
2.コントロール
3.キレ
4.スピード160km/h
5.変化球
6.運
7.人間性
8.メンタル
1~5は技術的課題を挙げていますが、6から8は精神面というか人間としての人格形成のことを考えているのが素晴らしいと思います。
とても奥の深い課題ですよね。
誰でもが考えていかねばならない一生の課題ではないでしょうか。
1から8について、それぞれ具体的に何をすべきかを書き出しています。
ここでは6から8の3つについて考えたいと思います。
☆精神面の強化に必要なこと
6.運、7.人間性、8.メンタル の3要素は、我々一般人にも共通する課題です。
高校生だった大谷祥平選手がこういうことを考えながら野球に取り組んでいたのは凄いと思います。
大谷祥平が、《運》について書き出したことは、
(1)あいさつ
(2)ごみ拾い
(3)部屋そうじ
(4)審判さんへの態度
(5)本を読む
(6)応援される人間になる
(7)プラス思考
(8)道具を大切に使う
(1)あいさつ、(2)ごみ拾い、(3)部屋そうじ
については、生活の基本を大事にするということですね。
これらは軽んじられることが少なくないですが、初対面で一番表れることではないでしょうか。
しっかり声を出して挨拶出来る人は好感が持てます。
それは日頃の表情にも出てきますので、第一印象にも影響します。
ごみ拾いや部屋そうじも大事ですよね。
最近、ゴミ屋敷が話題になることがありますが、これなどは人間が荒んでいる証拠ですね。
断捨離が流行ったのも、そういう問題意識がみんなにあったということでしょう。
(4)の審判さんへの態度は、現実問題として重要なことですね。
たとえ疑問がある判定でも不満な顔をしたりすれば運は逃げていくでしょう。
審判は試合の影の存在というイメージありますが、そういう人への態度も大事です。
どの世界でもその道のトップに立つ人は、気配りがある人ですね。
(5)の本を読むも運を味方にする大切な要素だと思います。
人間が生きていくうえでのノウハウが得られます。
(6)の応援される人間になるも、次の人間性にも関係してくる重要な要素です。
人間性を磨いてなおかつ感動を与えられるようになれば、運は自然と引き寄せられるでしょう。
(7)のプラス思考は健全な精神を保つためには大切です。
いつも先のことを心配する人がいますが、心配してばかりいるとマイナス思考になりやすく
負のスパイラルに落ち込んでいきます。
思考力も低下していき、最後には鬱になってしまうかも知れません。
ピンチはチャンスと捉えることが、運を引き寄せるうえで大事ですよね。
最後の道具を大切に使う、というのは身の回りの整理整頓と同じく、物を大切に扱うと
運も近づいてくるということでしょう。
次の《人間性》について書き出したことは、
(1)感性
(2)愛される人間
(3)計画性
(4)感謝
(5)継続力
(6)信頼される人間
(7)礼儀
(8)思いやり
(1)感性を磨くというのは、五感をしっかり働かせるということでもあり納得です。
特にプロ野球で超一流になるには五感が研ぎ澄まされていないと無理ですよね。
イチロー選手もこの五感が研ぎ澄まされているのを感じますから。
(2)の愛される人間と簡単に言っても、常日頃から意識して行動していないといけません。
人間性は簡単に変えられるものではないですから、地道に取り組む問題です。
(3)の計画性は、何かの目標に向かう時にはとても大事です。
事前に良く考えて計画的に進めることが一番の早道になります。
会社でもそこで働く社員でも計画表は必須ですね。
行き当たりばったりではない人間は、たとえ結果がすぐ出なくても安心感があります。
(4)の感謝は、人間性を高める重要な要素です。
頂点に立つアスリート達が、インタビューの中で必ず言うのが、感謝という言葉ですね。
心の底からそう思っていないと、なかなか出てこない言葉ですね。
(5)の継続力は、誰でもが苦労していることだと思います。
人間というものは弱い存在ですから、ついつい誘惑に負けて、きょう一日くらいいいや、
ということで休むことがありがちです。
だから三日坊主という言葉があるのですよね。
何かを実行すると決めたら、最初は辛くても続ける意識を強く持たないといけません。
そしてそれを習慣化することが大事です。
習慣化できるくらいになると、それが苦痛でなくなってくるはずです。
どの世界でも一流の人は、継続力がありますね。
(6)信頼される人間、(7)礼儀、(8)思いやり についても人間性を高める重要な要素なのは誰でもが認めるところでしょう。
3つ目の《メンタル》では、
(1)はっきりとした目標、目的を持つ
(2)一喜一憂しない
(3)頭は冷静に心は強く
(4)雰囲気に流されない
(5)仲間を思いやる心
(6)勝利への執念
(7)波をつくらない
(8)ピンチに強い
この中で(2)一喜一憂しない、(3)頭は冷静に心は強く、(4)雰囲気に流されない
ということを書き出した大谷祥平選手は立派だと思います。
大リーグで本塁打や勝利投手になって、メディアが大騒ぎしても、インタビューでの受け答えは
とても冷静でしたよね。高校時代からこういうメンタル面も意識してきたからだと感じました。
冷静に自己分析出来るのはそう簡単なことではないので、凄いと思いました。
(7)の波をつくらない、というのも高校生にしては良くわかっているなと思いました。
プロ野球の一流選手でも、必ずスランプがあります。
そのスランプをいかに早く抜け出すかが、成績にも影響してきます。
きっとメンタル面が大きく関係してくるでしょう。
最後のピンチに強い、ということもメンタルの強さに左右されますね。
人間は誰しもピンチに遭遇したら、失敗したらどうしようと考えてしまいますが、
開き直れるかがポイントではないでしょうか。
大谷祥平選手の書いた、目標達成シートからは色々なことが学べます。
私も自分の目標を立てて、同じように課題整理にこの目標達成シートを作ってみようと思います。
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