大相撲の荒鷲が白鵬を破り金星2個 出身と所属部屋は?
2017/01/21
初場所は珍しく荒れている。
ここまで全勝(7連勝)の横綱白鵬が、西前頭2枚目の荒鷲に負けた。
荒鷲はこれで初場所は2勝6敗となったが、先日は鶴竜にも勝っており、
その2勝がすべて金星という珍しいことになった。
これで稀勢の里が8戦全勝となり単独トップとなった。
稀勢の里が初優勝できるかどうかが、焦点になってきそうだ。
☆荒鷲の出身と所属部屋は?
荒磯は1986年8月21日の生まれで、現在は30歳だ。
30歳になってから急に伸びてきたという感じの力士だ。
もう一人の玉鷲も、この1年間で急成長して話題になっているが、玉鷲は32歳なので、
やはり30歳過ぎてから急成長した力士である。
実はこの二人はモンゴル出身であるのも一緒だ。
玉鷲は片男波部屋だが、荒鷲は峰崎部屋となっている。
峰崎部屋というのは初めて聞く部屋だが、この元幕内だった三杉磯が1988年に興したそうだ。
☆父親もスポーツマン
日本相撲協会によると、荒鷲の身長は185.0cm、体重が140.0kgなので、相撲取りとしては普通の体格だと思います。
一般人からすると大きい部類ですが、お父さんはモンゴル相撲やレスリングをしていたそうです。
なので、荒鷲も運動神経がいいのではないでしょうか。
今場所の相撲を見ても、動きが早く、白鵬もあっという間に寄り切られてしまいましたよね。
☆入幕まで68場所のスロー出世
荒鷲は、モンゴルから最初に相撲界に入ってきた旭鷲山に、その才能を認められて相撲界に入ったそうだ。
入門した部屋が荒磯部屋だったので、今の四股名が付いたのだろう。
その後、荒磯親方が定年となったため花籠部屋に移籍、そして花籠部屋が経営難になり、現在の峰崎部屋に吸収されたようだ。
花籠部屋と言えば、昔は横綱輪島がいたほどの有名な部屋だったが、時代の移り変わりには逆らえなかったのだろう。
部屋の経営というのは、それなりに難しいのだと思う。
荒鷲は十両で取っていたような記憶があるだけの力士だったが、先場所は西前頭10枚目で11勝4敗と好成績を収め、今場所初場所は一気に西前頭2枚目に躍進してきた。
そしてこの初場所は予想通り勝ち星に恵まれず、ここまで1勝6敗であった。
荒鷲は入幕も遅く、初土俵から68場所かかったようだ。
荒鷲は同期に琴欧州がいたそうだが、琴欧州はすでに引退している。
それくらい遅い出世になったわけだが、幕下時代に肩を脱臼したのが原因のようだ。
脱臼を10回くらい繰り返していたらしく、番付を上下していた。
脱臼で思い出すのはあの大横綱だった千代の富士だ。
千代の富士も若い頃は軽量ながら、力任せの相撲をとっていたので、肩をよく脱臼していた。
その肩を脱臼しないように筋肉で固めてしまおうとして、筋力トレーニングで筋骨隆々の体になった。
それが後の大横綱への道を歩むことになった。
何事もピンチはチャンスと捉えることが重要だということを千代の富士は教えてくれた。
荒鷲も千代の富士のようにもっと筋力を鍛えて、きょうのようにスピード感溢れる相撲で土俵を盛り上げてほしい。