シニアライフをゆっくり楽しく心豊かに

最新の話題人をシニアが解説するほのぼのサイト

稀勢の里が3横綱に勝っても平幕に敗れ綱取り絶望?メンタルだけ?

      2017/08/20

Pocket

大相撲九州場所は優勝争いが面白くなってきたと思ったら、2敗の稀勢の里が3横綱全員を破って俄然盛り上がってきたのに、きょうは平幕の栃ノ心に敗れて優勝争いから脱落してしまいました。
いつものパターンだからまたかという思いですが、やっぱりがっくりしました。

3横綱を撃破したのに優勝できないなんて、普通ではありえないですよね。
この弱さはメンタルだけでは説明できないような気がしますね。

Sponsored Link

☆九州場所も優勝から最後に脱落か?

稀勢の里という力士は不思議な力士ですね。
3横綱の白鵬 鶴竜 日馬富士を破ったのに、次の日には平幕6枚目の力士に負けてしまいました。

なんとなくまた負けるかな、という予感が頭の片隅にはありましたが、きのうのように左おっつけで、相手に圧力かけて右上手をしっかり取れば大丈夫だと思っていました。

しかし、立ち合い直前の蹲踞から立ち上がり、前下がりを両脇に除ける時に、しっかり除けることが出来ず、数本が前に垂れ下がってしまいました。
ここで待ったをしてやり直しても良かったと思いますが、そのまま立ってしまいました。
案の定、左を差すことが出来ず、慌てふためいて突き押しをしましたが、腰が引けて恐々という感じに見えました。

相手の栃ノ心は力が強いので、しっかり踏み込んで体全体で圧力をかけなければいけないのに、稀勢の里は小手先だけで相撲を取ってしまいました。

またもや負ける時のパターンを繰り返してしまいましたね。

稀勢の里は以前からメンタル面の弱さが指摘されていますが、ここまでくると本当にメンタル面だけの問題だろうか?と不思議に思ってしまいます。

大相撲稀勢の里

☆メンタルが弱いだけでは説明がつかない

稀勢の里が優勝や綱取りを意識すると異常なくらいに固くなって、自分の相撲が取れなくなってしまい、平幕力士に簡単に負けてしまうのは、メンタルが弱いからだと言われてきました。

しかし、今場所のように3横綱に堂々と勝っているのに、平幕6枚目の力士に負けるのはやはり何かおかしいと思わざるを得ません。
それは本人が一番不思議に思っているのではないでしょうか?
たぶん負けた原因は分かっているでしょうが、何故そうなってしまうのかは分かっていないと思います。
だから手の打ちようがないのでしょう。

メンタルが弱いと、簡単に言って済む問題ではないと思います。

Sponsored Link

☆勝負に拘り過ぎる現代の風潮を反映していないか?

緊張から足がガタガタして体が動かなくなる、というのであれば所謂頭が真っ白になって何も考えられない状態になるのだと思います。
そうであればメンタルを鍛えればいいという話になりますが、稀勢の里はたぶんそうではなくて、いろいろなことを考えすぎてどうしていいかわからない状態になるのではないでしょうか?

自分に自信を持てばいいと言っても無理だと思います。

また負けるのではないかという漠然とした不安から、負ける自分をイメージしてしまうのかも知れません。
所謂フラッシュバックというものではないでしょうか?

つまり思考回路が勝つイメージではなく最悪のケースをイメージする癖がついているような気がします。
だから相手がどういう手で来るかについても色々なことを考えすぎて、自分の攻め手が分からなくなってしまっているような気がします。
自分の相撲を取ればいいのだという開き直りが出来ればいいのでしょうが、負けるイメージが先行してしまい、色々なケースが頭の中で堂々巡りしてしまうのではないでしょうか?

言い換えれば、過去の苦い経験がプラスに生かされないで、マイナスとなって思考停止状態になっているのではないでしょうか?

素人考えで言ってしまえば、不安障害のようなものではないかと思ってしまいます。
こういう精神状態だと、想定外の事態が起きるとパニックになって、自分の頭とは関係なく体がコントロールできないのだと思います。

この不安障害というのは、昨今の社会風潮でも助長されているような気がします。
それは、世の中が単細胞的な思考になってきているようなことと関係している気がします。
つまり、勝ち負けだけで人間を評価する風潮ですね。
企業の人事評価でも成果主義というのが、グローバル化とともに各企業にはびこりましたが、これは結果だけを求める短期的思考だと思います。
これは経費節減として人事評価を考えた結果だと思います。

一面的な考え方だと非難されるかも知れませんが、人間を合理主義だけで捉えた弊害ではないでしょうか?
人間はそんな単純な生き物ではありません。
人間に勝ち負けなどありません。

特に相撲においては勝ち負けだけではなく、精神を重んじる社会です。
それがだんだん勝負だけに拘るために、精神的には底の浅い単なるスポーツに成り下がってきているように思います。

稀勢の里は根が真面目すぎるので、勝ち負けに拘り過ぎて自分を見失ってしまうのだと思います。

素人の私が勝手なことを言って申し訳ないですが、稀勢の里に対する期待が大きいだけに、何とかこの状態を切り抜けてほしいと願うばかりです。

稀勢の里は準優勝で綱取りの可能性は消えず来場所に 嫁さんは?

 - 大相撲 , , , ,