石原さとみが涙したNHK-スペシャルドラマ戦艦武蔵のキャストとあらすじ
2017/08/20
☆ドラマ戦艦武蔵が我々に問いかける人間の生き様
女優の石原さとみさんが、NHK-BSのスペシャルドラマ戦艦武蔵にて、元乗組員の孫として出演しています。
戦艦武蔵は昨年(2015年)3月にフィリピンのシブヤン海で発見され、大きな話題になりました。
その映像は、当時の戦艦武蔵に乗船していた人達のことを考えさせられるものでした。
まさしく戦艦武蔵が蘇えった感じがしました。
遺族の方々や元乗組員で生き延びた方達が見ていれば、いったい何を思ったことでしょう。
我々には考えが及びませんが、戦争は70年経っても忘れ去ることが出来ないということを感じます。
このドラマでも、戦艦武蔵に乗っていた人達のことを考えさせる内容ではないかと思います。
今回のスペシャルドラマでは、石原さとみさんが、元乗組員の孫として主演しています。
真中麻有という元乗組員の孫の役で、武蔵に乗っていた夫を亡くした祖母と一緒に、夫がどういう最期を遂げたのかを知るために旅をするという物語です。
石原さとみさんは、今回のドラマの撮影を通して、当時の人達の思いに何度も涙しました、と語っています。
当時の過酷な事態に直面した人々の姿に思いを馳せながら、これからの自分たちの生き方を考える切っ掛けになればいいかなと思います。
☆ドラマ戦艦武蔵のキャストとあらすじ
配役は、主人公の真中麻有が、石原さとみさん。
戦艦武蔵乗組員の夫を亡くした真中ふみ役を、渡辺美佐子さん。
おー、久しぶりですね。名女優がどういう演技を見せてくれるか楽しみです。
戦艦武蔵の元乗組員だった木山三男役を、津川雅彦さん。
超ベテラン俳優でとても懐かしいです。もう70歳なかばだと思いますが、素晴らしい演技を期待します。
木山三男の青年時代を、泉澤祐希さんが演じています。
そして真中ふみさんの夫である真中俊之役を、吉沢悠さん。
また、謎の人物として旅先で出会った青年の篠原徹役を、勝地涼さん。
その他にも、篠田三郎や市毛良枝、山本学、石丸謙二郎、等のとっくに還暦を過ぎたベテラン俳優が登場します。
さて、このドラマのあらすじですが、主人公の真中麻有は介護職員で28歳です。祖母とは大の仲良しのおばあちゃん子です。
おばちゃんは、夫との間に男の子を生みましたが、夫は戦地から帰らぬ人となり、女手一つで戦後を生き抜いてきました。
祖父とは会ったことがない麻有は、だんだん年老いていくふみを見て、祖父のことも知りたいと思うようになります。
そのため、最初はためらう祖母と一緒に祖父の最期を知るであろう戦友を訪ねる旅に出ます。
やっと真中俊之と同じ部隊の木山三男に出会いました。
6年前に妻を亡くし会社を辞めて、毎年お遍路に四国を歩いています。なぜか心を閉ざし黙々とお遍路を続けていましたが、ふみと麻有に出会って、少しずつ語り始めます。
木山三男は、志願兵として18歳で戦艦武蔵に乗艦します。そこの上官が真中俊之。
戦艦武蔵が撃沈されましたが、真中とととも駆逐艦に救助され、コレヒドール島の陸上防備に配置されました。
しかし、そこも激しい戦闘に襲われます。
もはやこれまでと悟った真中俊之は、木山三男にある言葉を託します。
木山三男はかろうじて戦闘を生き延びて帰還します。
☆海底から蘇えった戦艦武蔵の乗組員
このドラマの作、演出、監督は、岡崎栄氏です。
1930年生まれで、1953年にNHKに入り数々の記憶に残るドラマを作っています。
天と地や大地の子など感動的力作が多いですね。
もう86歳ですが素晴らしい体力と気力の持ち主だと思います。
今回のドラマは岡崎氏の集大成として感動的で貴重なドラマになると思います。
再び海の底から発見された巨大な戦艦武蔵は、我々に何を語っているでしょうか?
日本が物資も限られたなかで、考えに考え抜いて造り上げた巨艦武蔵。
物づくりの伝統を見事に開花させて沈没していった武蔵。
この当時の日本を生き抜いた人達を知ることは、現代の我々にこれからの未来を考える知恵を与えてくれるかも知れません。
祖父真中俊之が残した最後の言葉は、現代に生きる我々への宿題ではないでしょうか?
同じ過ちを繰り返さないように。