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尾藤イサオの生い立ちと現在 終戦直後を生き抜いた自由人

   

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日経新聞プラス1の食の履歴書というページに、尾藤イサオさんの記事が掲載されていました。

なんと、懐かしい名前でしょうか。

もう何十年も前になりますが、ロカビリー歌手として華やかに活躍されていたのを思い出しました。

こうやって今でも新聞に紹介されるということは、まだ活躍されているということですね。

私にとっては歌手というイメージが強いですが、テレビドラマや映画にも幅広く出演していましたよね。

いつも明るい笑顔が印象的ですね。

たぶん気持ちが前向きで若いのですね。

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☆尾藤イサオの生い立ちから学ぶこと

尾藤イサオ
尾藤イサオは、1943年11月22日の生まれですね。

太平洋戦争が終わった終戦日が1945年8月15日ですから、その時はまだ2歳足らずの赤ん坊ですね。
まだ何もわからなかったでしょうが、それでも戦争を経験したということになります。

そして終戦後の大転換した日本で、幼少時代を過ごしたわけですね。
食べるものにも困っていた時代ですから、その時の記憶は一生残っていると思いますし、
その経験がその後の人生を生きていくうえで少なからず影響したのではないでしょうか。

父親は百面相の芸人だったそうで、3代目松柳亭鶴枝を名乗っていたそうです。
しかし尾藤イサオが3歳の時に死去。
母親は父親の後を継いで巡業で忙しく、家族の面倒を見たのは姉だったそうです。

終戦後は食べ物も無く、苦労したようです。
『麦飯の弁当ならいいほう。うちはおからでした。』

ご馳走と言えば大根の葉入りのすいとん、夜はかりんとうという食事で、お姉さんは
弟たちのお腹を少しでも満たそうと、遊びに出る時は、乾パンを紐で結び首にかけてくれたそうです。
また、水砂糖と重曹を火鉢にかけ、カルメ焼きを作って見せたそうです。
食べ物が無くても色々工夫して何とか頑張っている姿は子供たちに家族のつながりを意識させたことだと思います。

また、物が不足する時代だからこそ、頭を使って工夫が生まれるのだと思います。
物が豊かで溢れる現代には足りないものが当時にはあったように思います。
最近はマッチが使えない中学生がいるのには驚きましたが、電気やガスが止まったらどうしていいかわからない時代になってしまいましたね。

人間の生活の基礎力が衰えていくのではと、とても心配です。

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☆曲芸師の後はロカビリー歌手に、《悲しき願い》が大ヒット

小学校4年生の時には母親を亡くしたそうです。
そのため曲芸師の道に入り、皿やナイフの投げ物や茶わんの積み上げなどの基本を3ケ月でマスターし、小学校6年生の時にデビューしたそうです。

当時の日本はマッカーサー率いる進駐軍がいる時代ですから、お客は進駐軍の将校が集まるクラブだったそうです。
そこで失敗はあるものの頑張っていたようです。
そして西洋の食べ物や飲み物をもらったようですね。
その味はたぶん忘れないもので、外国の味を目いっぱい感じたのだろうと思います。
チョコレートやチューイングガムなどアメリカ文化に影響されていったのではないでしょうか。

ある時、蕎麦屋のラジオから流れる音楽を聴いて身震いしたそうです。
それはエルビス・プレスリーが歌う《ハートブレイク・ホテル》だったそうです。

すぐに魅了されて、恰好までプレスリーの真似をしてのめり込んだそうです。
ロカビリー曲芸を考案し一躍人気者になったそうです。
それが認められたのか、アメリカ巡業に招かれたそうです。

敗戦直後の何もなかった日本で育った少年が、アメリカで受けた衝撃は想像できますね。

そして、サミー・デイビス・ジュニアの舞台を見て感激し、自分の進む道を見つけたそうです。

帰国して歌やタップを練習し、18歳で歌手デビュー
東京オリンピックの翌年1965年に、《悲しき願い》が大ヒット。

翌年のビートルズ公演では前座に出演したそうです。

そこでビートルズを間近で見たのは幸運でしたね。
たぶんそこでも大きな影響を受けたと思います。

☆尾藤イサオは時代の波に乗った自由人 現在の活動は?

尾藤イサオは時代の波に完全に乗ったということですね。
これはとても大事なことだと思います。
時代の波に乗りたくても乗れない人が大多数だと思います。

しかし、当時は親や兄弟親戚、日本中のみんなが生きるのに必死だったので、
逆に変な枠をはめられず自由に生きたのではないでしょうか。

長髪でエレキギターを派手に鳴り散らす若者は顰蹙の的でしたが、そんなのお構いなしに突っ走り、いつの間にかそれが時代を変えていきました。
ビートルズはいまやクラシック音楽にもなるくらいですね。

今度の東京オリンピックを機会に、日本も大きく変わっていくような気がします。
時代の波に乗るチャンスかも知れないと思って、明るく元気に前を向いていきましょう。

現在はテレビに出るのも少ないようですが、新聞のインタビューも受けるくらいですから、
相変わらず明るく元気にしているのだと思います。
9月5~7日に、Theレビュー「カーテンコールをもう一度! 2018」がEXシアター六本木であるそうですが、そこに出演するようです。

金井克子さんや前田美波里さん、中尾ミエさん等も出演するようですね。

皆さんまだまだ若い。
頑張れー!

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